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新型ジムニーJB64で身長180cmは車中泊できるか検証

2018年の発売以来、爆発的な人気を誇っているJB64ジムニーとJB74ジムニーシエラ。その人気はいまなお衰えず、発売から2年以上経っているにもかかわらず納車は1年待ちの状況が続いています。
ジムニーは中古市場でも高値がついてます

新型ジムニーの人気の理由のひとつに、その収納力の高さが挙げられます。今回の記事では、収納力が自慢のジムニーに、身長180cmで高身長の人が車中泊できるのかどうかについて検証してみました。

JB64ジムニーで身長180cmでも車中泊はできる!

先に結論をいいますと、身長180cmでも、JB64ジムニーで車中泊することは可能です!
4代目となるJB64ジムニーでは、先代である3代目と比べて、車内スペースが拡張されており、ゆとりのある車内設計になっているのです。

では、JB64ジムニーでは身長何cmまで車中泊できるの?

水平基調のインパネまわりや直線的な室内デザインが特徴のJB64ジムニーとJB74ジムニーシエラのシリーズ。余分な装飾を削ぎ落としつつもレジャーに必要な収納力を兼ね備えているコンパクトカーのジムニーだからこそ、車中泊に必要なスペースを確保することも可能になっているのです。

ジムニーの車内各部の寸法を確認しよう

新型ジムニー外装寸法①
<画像出典:スズキ公式HP>



JB64ジムニーは、軽自動車規格を最大限に活かした設計にするとともに、先代のJB23と比べると室内の居住性が大幅に改善されています。
3代目のJB23ジムニーと比較しながら、車内各部分の寸法を確認してみましょう。

・新型ジムニー:室内長1,795mm×室内幅1,300mm×室内高1,200mm
・旧型ジムニー:室内長1,685mm×室内幅1,220mm×室内高1,210mm

この中で注目したいのが約180(179.5)cmという室内長です。スズキの場合、室内長は、運転席の速度計から後部座席のヘッドレストまでの長さで計測されるのです。
179.5cmだと、ぎりぎり180cmの身長だと収まらないのではないかと思うかも知れません。
しかし、この数値に加えてさらに、空間に余裕が出ることになるのです。

JB64ジムニーリアシートとハッチのスペースJB64ジムニーリアシートとハッチのスペース

JB64ジムニーでは、前後のシートを倒すことによって、フルフラットな空間が出現します。もともとの室内長の約180(179.5)cmに加えて、ヘッドレストからリアハッチまでに10cm強程度のスペースがあるのです。
これによって、もともとの室内長であるインパネから後部座席のヘッドレストまでの距離にプラスして、10cm強程度の空間が捻出されます。

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脚を伸ばすと窮屈というほどではないが、ゆとりは少なめ

後部座席のヘッドレストからバックドアまでのスペースのおかげで、約180cmという実際の室内長に加えて10cm程度のスペースが生まれるので、身長180cmの人でも車中泊することが可能になっているのです。
脚を伸ばすと窮屈というほどではないですが、広々とゆとりがあるというほどではない、というサイズ感になっています。

また、JB64ジムニーとJB74ジムニーシエラのフロントシートとリアシートを倒すことで、ほぼフルフラットに近い睡眠スペースを確保することが可能になります。ただし、フロントシートの座面と背面の間にくぼみができるため、完全にフルフラットにはなりません。

フルフラットにするためにはベッドマットの活用もおすすめ

フルフラット時収納スペースフルフラット時収納スペース

リクライニングしたフロントシートの背もたれ下には空間ができます。サンダルや車中泊に必要な小物類を収納するためのスペースとして活用することができますね。

JB64ジムニーシートフラット時のくぼみJB64ジムニーシートフラット時のくぼみ

運転席側にはハンドルが、助手席側にはダッシュボードがついているインパネとフロントシートの間にできるスペースに足を滑り込ませることによって、180cmを超えるような高身長の方でも脚を伸ばした状態で就寝することができるようになります。

フルフラットにして、車内で座ることもできそう

車中泊では、常に寝たままの姿勢で過ごすわけではありません。場合によっては、車内で簡単な調理を行ったり着替えをしたりしますよね。そんな時には、車内にある程度の幅と高さがほしいものです。JB64ジムニーでは、先代のJB23と比べて、幅が12cmアップしており、室内高の高さはほぼ同じの120cmとなっています。

・新型ジムニー:室内長1,795mm×室内幅1,300mm×室内高1,200mm
・旧型ジムニー:室内長1,685mm×室内幅1,220mm×室内高1,210mm

すでにお伝えしたとおり、JB64ジムニーでは、フルフラットなスペースを確保することができます。特に、後部座席を倒すと、ほぼ水平のスペースが出現するため、テーブルなどを広げれば、液体の入ったコップなどを置くのに重宝します。

運転席と助手席のシートを立てた通常の状態でも、リアシートを倒すとフルフラットな空間が表れます。
フロントシートからリアゲートまでは、長さ約100cm×幅60cm×高さ85cmという空間を確保することが可能です。

新型ジムニー防汚タイプラゲッジフロア
<画像出典:スズキ公式HP>



防汚タイプのラゲッジフロアマットは、フラットにしたリアシートの上にあぐらをかいて飲み物を飲みながらリラックスする場面でも安心です。キャンプなどのアウトドアでの使用を前提に考えられているJB64ジムニーならではのうれしいポイントと言えますね。

120cmの室内高は、足元から天井までの高さなので、フルフラットにした場合にはさらにスペースは低くなりますが、180cmの方でもあぐらをかくなどして座ることは可能になっています。

JB64ジムニー荷室高850mmJB64ジムニー荷室高850mm

リアシートをフラットにした場合の荷室高は85cmあるため、単純に座高が85cmまでであればあぐらをかくなどして座ることができそうです。

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さらに、180cmの高身長の方が、JB64ジムニーとJB74ジムニーシエラの限られた車内スペースを少しでも快適に使うための工夫を1つ。
それは、リアシートのシートベルトを備え付けのバンドですっきり固定するというものです。

リアシートベルトリアシートベルト

JB64ジムニーとJB74ジムニーシエラには、あまり目立たないながらも、リアシートベルトを固定するバンドが備え付けられているのです。

リアシートベルト固定バンドリアシートベルト固定バンド

180cmという高身長の方が、限られたジムニーの車内スペースで快適に過ごすためには、いくらでも広くスペースを使いたいところ。

リアシートについているシートベルトをバンドで固定することによって、リアシートのスペースでシートベルトが邪魔になるのを防げますよ。

リアシートベルト固定してすっきりリアシートベルト固定してすっきり

身長180cmだとゆとりはあまりないが車中泊はできる!

結論は身長180cmでも新型ジムニーで車中泊はできるということになります。
悪路走破性が持ち味のジムニーで好きな場所に行って車中泊をしちゃいましょう。

JB64ジムニーはリアシートを倒すことによって、352リットルの収納スペースを確保することができ、身長180cmの人が寝そべった上でも、焚き火やキャンプなどのアウトドアに必要なグッズを積み込むことが可能になっているのです。JB64ジムニーが持つ収納力を活かして、高身長のあなたも車中泊にトライしてみましょう。

・スクエアデザインのジムニーが誇る収納力

さらに各種の収納グッズを活用することによって、より便利で効率的にJB64ジムニーにものを収納できるようになりますよ。
JB64ジムニー用のおすすめ収納グッズ

高身長の人がJB64ジムニーで車中泊を楽しむためのグッズ

JB64ジムニーで車中泊を楽しむためには、様々なグッズを揃えると効果的です。車中泊を快適に過ごすためのポイントは、ぐっすりと睡眠を取れるかどうかにかかっているのです。快眠のためのアイテムをいくつかご紹介していきますね。

JB64ジムニーの車内を暗く保ってくれるサンシェード

高速道路のサービスエリアや道の駅など、一晩中明かりがついている場所で車中泊をすることはよくある状況です。そんな時にサンシェードがあれば、車内を暗く保ってくれるだけでなく、人目を遮るプライバシー保護を兼ね備えることもできるので一石二鳥です。
・おすすめのサンシェード

車中泊で快眠するために大切なマット

ほぼフルフラット(段差あり)ほぼフルフラット(段差あり)

JB64ジムニーでは、フロントシートとリアシートを倒しても完全にはフラットになりません。フロントシートの座面と背面の間にできるくぼみを解消するために、シートの上にマットレスを敷くとフラットに近づくので快眠することができるようになります。
・ジムニーで使えるマットのおすすめ

車中泊のみならずキャンプなどでも使える寝袋を使おう

車中泊で寝袋は大切車中泊で寝袋は大切

キャンプや防災用として使える寝袋は、車中泊でも活躍します。アウトドアメーカーが発売しているシュラフは、高性能で軽量コンパクトなものもたくさんあります。ダウンや化繊によって性能が異なり、対応可能な温度も変わってきます。あなたが使おうとしている状況に合わせたシュラフを選ぶことによって、車中泊の快適性が大きく変わってくることになります。
・車中泊におすすめのシュラフはこちら

フラットなルーフとドリップレールで車中泊の快適性が向上

JB64ジムニーとJB74ジムニーシエラはスクエアなデザインが特長。

運転席や助手席などのインパネまわり、後部座席などの車内スペースはもとより、外見までも直線的にデザインされています。
新型ジムニーのフラットなルーフには、ルーフキャリアやルーフボックスなどを搭載することが可能です。

ジムニーのルーフ活用方法はこちらで詳しく解説しています↓
JB64ジムニーで車中泊を楽しみたい人にオススメの仕様

新型ジムニーのルーフスペースを有効に活用することにより、限られた車内スペースを有効に活用可能になります。
特に、180cmで高身長の方は、ジムニーの車内スペースに荷物が少ないほど快適に過ごせます。

車中泊をより楽しいものにするために、ジムニーのルーフスペースを有効に活用しない手はありません。

また、JB64ジムニーとJB74ジムニーシエラの屋根で注目したいのは、ドリップレールが備え付けられている点です。

ドリップレール後ろからドリップレール後ろから

ドリップレールとは、屋根のヘリに溝が付けられており、ドアを開けた時に雨や溶けた雪が車内に入り込まないようにする部分です。

ドリップレールリアハッチ上ドリップレールリアハッチ上

新型ジムニーのドリップレールは、運転席側からリアハッチ上、助手席側までぐるりと付けられています。

ラダーフレームやパートタイム4WDなど、本格オフローダーでクロカン車両の新型ジムニー。ジムニーを使った車中泊は、登山や釣りなど様々なアクティビティと組み合わせることが可能です。

雨やみぞれなど、多少天候が悪い状況でも、雨水の侵入を防いでくれるドリップレールの存在はうれしいですよね。

また、このドリップレールを使用することによって、ルーフボックスやスキーアタッチメントを取り付けるためのルーフキャリアベースを取り付けられます。

雨水の侵入を防ぐだけでなく、キャリアの取り付けにも使用でき、無駄のないデザインに惚れ惚れしますね。

まとめ

JB64ジムニーは、先代にあたる3代目JB23と比べると、車内スペースが拡張されています。加えて、物を収納しやすいような直線的な設計になっているため、実際の数値以上に広々とした収納スペースが確保されています。
身長180cmで高身長の人でも車中泊をすることが可能なほどの空間が確保されています。余裕をもって広々とまでは行きませんが、さほど窮屈な思いをしないで車中泊を楽しめそうですね。

JB64ジムニーで身長が何cmまで車中泊できるか知りたい方はこちらをどうぞ↓
新型ジムニーJB64は身長何cmまで車中泊できるの?