2018年の発売以来、社会現象とも言えるほどの大人気の新型ジムニーJB64とJB74ジムニーシエラ。すでに発売から2年以上経っているのに、いまだに納車には1年待ちの状態が続いてるといいます。この記事では、そのように大人気な4代目ジムニーとジムニーシエラで車中泊をしたい方に向けて知っておきたい、ジムニーの車両スペックなどについてご紹介します。
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JB64型新型ジムニーの各サイズを確認しよう!
JB64ジムニーの各サイズについて確認して行きましょう。ちなみに、JB74ジムニーシエラとも車内サイズは共通なので、現行型のシエラで車中泊で車中泊したい方も参考にして下さいね。
全長3.395m
全幅1.475m
全高1.725m
と、軽自動車規格をフルに活用して作られています。エンジンを縦置きしているため、同じスズキのエブリなどに比べると車内のフロントシート付近の居住スペースは少々狭めに感じられます。
ジムニーの特徴は、どのような路面状況でも走り抜くことができる悪路走破性ですが、それを支えているのが、最低地上高20.5cmという高さです。
また、ラダーフレームと呼ばれる車体の構造にも、どんな路面でも走れるジムニーの秘密が隠されているのです。
ラダーフレームは、本格オフローダーの証とも呼ばれています。平行に配置されたフレームにはしごのように枠が組まれており、その上にエンジンやボディーが乗せられているのです。このような構造は、フレーム構造と呼ばれ、ランドクルーザー、メルセデスGクラス、ジープラングラーなどの名だたるオフローダーに採用されているのです。
このフレーム構造は、ボディとシャシーが別構造になっているのに対して、多くのSUVはモノコック構造と呼ばれています。ボディ全体がひとつの構造体となっているので、生産効率が高く、剛性も強いのです。モノコック構造は、ゆがみに弱いのに比べて、フレーム構造は、フレームさえ無事であれば走行し続けられるのです。
車中泊を快適にこなせるスクエアなデザインと収納力
JB64ジムニーは、車中泊をこなすために重要な、車内スペースが確保されています。フロントシートの床面から天井までの室内高は1.2mで、室内幅は1.3mです。リアシートを倒した時の容量は352ℓになり、広々とした空間が現れます。
車内デザインの特徴は、直線的でスクエアなデザインになっており、収納ケースなどを積み上げたり、自作した収納棚を置いたりするときにピタリと配置することが可能になっているのが車中泊向きであるといえます。
リアシートとフロントシートを倒せばほぼフルフラットな空間が出現!
フロントシートとリアシートのヘッドレストを抜いて倒せば、ほぼフルフラットな空間が出現します。助手席側も運転席側も同じ作りになっているため、助手席側のシートを倒せば、スキーやゴルフクラブなどの長尺物も収納することが可能になっています。
・JB64ジムニーを車中泊に便利なフルフラットにするやり方
軽規格をフルに活用したサイズ感ゆえに、ダッシュボードなどの収納はやや狭め
ジムニーの特徴であり、弱点であるのがそのコンパクトさです。軽規格を最大限に活用した設計となっているので、そのコンパクトさは、日本の狭い林道での走行時に最大限に発揮されます。山奥の秘境のキャンプ上に行きたい場合などは、他の追随を許さない走行性能が発揮されるのです。
ただし、そのコンパクトさゆえ、ダッシュボードなどの収納はやや狭めとなっています。いまどきの軽自動車と比べてみると、助手席についているダッシュボードには、車検証と説明書を入れると、窓のくもりとりのタオルを入れておく程度のスペースしかありません。
バックドアを開けると利用できる座面したの収納スペースも非常にコンパクトになっているため、常に車載しておきたい工具類などが多い場合は、取捨選択をせまられるかもしれません。
車両重量ゆえにパワフルさは感じられない
JB64ジムニーは軽自動車であるため、パワフルさは期待しないほうがよいでしょう。4ATタイプの場合は、重量は1,040kgに対して排気量は658ccであるため、快適な加速など街乗りや高速道路での走行字にはストレスを感じる場面が多くなるのはやむを得ないところです。
しかし、車中泊での利用を考えてみれば、どのような林道はもちろん、砂浜やキャンプ場など路面状況を考えずに移動できる走破性に加えて、収納しやすい直線的なデザインは大きな強みになっています。
まとめ
JB64ジムニーとJB74ジムニーシエラは、ともに軽自動車規格に合わせて作られており、車内スペースはサイズが共通です。車中泊をしたい人がどんな場所にでも行ける、悪路走破性を実現しています。
車中泊を快適にこなせるスクエアなデザインと収納力も魅力で、フルフラットな空間を確保できるようになっています。
軽車両ゆえにパワフルさについては物足りない場面もありますが、それを補ってあまりある魅力をもつ車両になっています。